多文化共生の地域社会づくりにおけるソーシャルワーカーの役割とは?

日本ソーシャルワーカー連盟(JFSW)では、2026年3月8日(日)、世界ソーシャルワークデーを記念し、「多文化共生の地域づくり~先進地の取り組みに学び、ソーシャルワークの地域実践を考える」をテーマとしたシンポジウムを主婦会館プラザエフ(東京都千代田区)にて開催しました。全国から約80名(対面・オンライン)のソーシャルワーカーが参加しました。

講師の皆さまとコーディネーター

ワールドカフェの様子

午前のシンポジウムでは、多文化共生の先進地である静岡県浜松市の浜松国際交流協会浜松市生活自立相談支援センターつながり浜松市社会福祉協議会・浜松地区センターの方々より、在留外国人支援の実践事例が紹介されました。外国人相談窓口の運営、多言語による相談対応、生活課題への伴走型支援などの取り組みは、参加者に大きな示唆を与えるとともに、地域に根ざしたソーシャルワークの重要性が改めて共有されました。

午後のワールドカフェでは、「外国人にも優しい地域づくり」をテーマに、参加者が地域で直面している課題や、協働による支援の実際について、立場や地域の垣根を越えて活発な意見交換が行われました。参加者からは、「外国人住民が抱える困難をリアルに理解できた」との声や、「支援は短期ではなく長期的な視点で、多様な機関を巻き込みながら取り組む必要がある」といった意見が多く寄せられました。また、地域住民との相互理解を促す仕組みづくりや、行政・専門職・市民の連携強化の必要性など、今後の実践に向けた具体的な提案も活発に交わされました。

本シンポジウムを通じて、多文化共生の地域づくりにおけるソーシャルワーカーの役割と可能性が改めて確認されました。得られた知見を今後の地域づくりの実践に生かし、誰もが安心して暮らせる多文化共生社会の実現に向けて取り組んでいくことが、参加者全体で共有されました。

(文責)JFSW国際委員会 委員長 大橋雅啓

ソーシャルケアサービス研究協議会2026年度助成事業