本連盟では、「世界ソーシャルワークデー(World Social Work Day)」を、国内のソーシャルワーカーが世界のソーシャルワーク実践や、日本国内で他国にルーツを持つ人々について考える機会と位置づけ、さまざまなイベントを企画しています。

今年も3月2日(日)、日本女子大学目白キャンパス(東京都文京区)にて、国内外の様々な分野のソーシャルワーカー、研究者、学生をはじめ関係者を対象に、対面とオンラインあわせて約70人参加のもと、「日本社会の変容と移民の受け入れ体制を考える」をテーマにしたイベント(講演とワールドカフェ)を開催しました。

現在、日本には350万人を超える外国人の方々が生活しています。前年と比べても10%以上の増加で、年々増え続けています。移民受け入れの政府の方針や少子化による労働力不足の深刻化などの影響を受けて、多くの日本人が知らないところで、海外からの移民が様々な分野で日本社会を支える大きな力になりつつあります。いわば、日本はすでに社会構造の変容が始まっています。私たちは日本国内で働くソーシャルワーカーであっても、この変容をは看過することはできないと考えます。実際の移民の労働環境や生活の現状を理解し、生活課題解決に向けて、ミクロ・メゾ・マクロのレベルでのソーシャルワーク実践につなげていくことが求められています。

「日本社会の変容と移民の受け入れ体制を考える」というとても切実で難しい課題ですが、この「世界ソーシャルワークデー」のイベントにて、様々な立場のソーシャルワーカーや関係者が対話して連帯を強めたことは、とても意義深く価値あることだと考えます。この連帯を日本中のみならず世界中に広げ、日本のソーシャルワーカーが、グローバルな視点でこの課題にも対処していければならないだろう、と考えています。

(文責:国際委員会)