本事業(※)の核となる事業は、インドとスリランカで開催されたワークショップにおける若手ソーシャルワーカーの交流事業(ワークショップ)である。この2つのワークショップは、日本ソーシャルワーカー連盟(JFSW)国際委員会の技術的支援を受け、インドとスリランカのソーシャルワーカー協会と教育研究者が実行委員会を作って、企画・運営された。いずれのワークショップも、若手ソーシャルワーカーを中心に数十名が参加し、活発なディスカッションが展開された。両ワークショップには、日本から公募により数名の若手ソーシャルワーカーが参加し、現地や他の国のソーシャルワーカーとの活発な交流があった。また、インドでのワークショップにはマレーシアから、スリランカでのワークショップにはカンボジアの若手ソーシャルワーカーが招待され参加した。マレーシアから参加したアイ・フア・テオ氏は、インド会議の本会議「2019年アジア太平洋ソーシャルワーカー合同会議」のシンポジストとして発表も行った。

インドでのワークショップ(インドワークショップ)はインド会議に合わせて、プレカンファレンス・ワークショップ「伝統文化の創造的表現を用いて創造するソーシャルワーク関係の変化」と題して2019年9月17日に実施された。インドの若手ソーシャルワーカー、大学院生と日本を含め海外からの若手ソーシャルワーカー合計数十名が参加した。このワークショップには日本から日本人の若手ソーシャルワーカー3人とマレーシアの若手ソーシャルワーカーが1人参加した。特筆すべきは、2018年9月21日から23日まで日本の宮城県石巻市で開催された国際交流ワークショップに参加したネパール、ミャンマー、オーストラリア、インドの若手ソーシャルワーカーが参加しており、日本の参加者と再会を喜び合ったことである。このように、国際交流事業は1年限りで終わるのではなく、継続して行う必要があると実感した。

スリランカでのワークショップ(スリランカワークショップ)の具体的動きは、インド会議でスリランカの教育者と話し合ったことから始まった。直後に、ワークショップの実行委員会がスリランカで開催され、日程や会場、テーマが提示された。「家族の強化-ソーシャルワーカーの役割-」と題した2日間のワークショップが2020年1月20日・21日に開催された。ワークショップには日本とカンボジアから5人の若手ソーシャルワーカーが参加し、活発な議論にも加わった。3日目は実行委員会の用意した施設見学で児童養護施設と地域の子どもと女性のプログラムを実際に見学することができた。滞在中、日本のJFSWが支援した小学校を表敬訪問する機会もあり、スリランカと日本の友好関係が深まった。このワークショップの企画・運営には、スリランカソーシャルワーカー協会のJayantha Premale副会長が中心になって動いていたが、彼とは以前中国のアジア太平洋会議でシンポジストに招待して以来親交が続いており、先述の国際交流ワークショップに参加したYasinthaさんもワークショップや施設見学で大いに貢献してくれた。ネットワークの重要性を実感するワークショップであった。

(文責:JFSW国際委員長 木村真理子/(公社)日本精神保健福祉士協会)

1.インドワークショップ報告[PDF:136KB

2.スリランカワークショップ報告[PDF:960KB]/写真[PDF:2.07MB

(※)この事業は公益財団法人社会福祉振興・試験センターからの令和元年度福祉人材養成・研修事業助成金により実施いたしました。

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