2019年7月15日(月・祝)、日本ソーシャルワーカー連盟主催セミナー「成年後見制度の利用における診断書の改定と新たに導入された『本人情報シート』について」が、全理連ビル(東京都渋谷区)にて開催され、ソーシャルワーカーを中心に、126名が参加しました。

本セミナーでは、まず、厚生労働省社会・援護局地域福祉課成年後見制度利用促進室の川端伸子専門官より「成年後見制度利用促進について」と題し、成年後見制度利用促進基本計画のポイント「利用者がメリットを実感できる制度・運用の改善」の一環として、診断書の改定および本人情報シートの導入があること、国の意思決定支援のガイドライン等にかかる報告をいただきました。

続いて、最高裁判所事務総局家庭局小田誉太郎局付より、「診断書の改定と本人情報シートについて」と題し、成年後見制度における診断書の書式改定と本人情報シート書式の導入に関する経緯や主旨、実際に作成する際のポイント等について報告をいただきました。

パネルディスカッション「本人情報シートの活用に向けて」では、日本精神保健福祉士協会より齋藤敏靖氏、日本医療社会福祉協会より佐野晴美氏、日本ソーシャルワーカー協会より水越幸彦氏がパネリストとして、日本社会福祉士会より星野美子氏がコーディネーターとして登壇、各分野のソーシャルワーク専門職の立場から、本人情報シートの意義、作成者に求められるもの、「本人中心」と「チームによる対応」に向けて取り組むことについて、協議を深めました。

参加者からは、「それぞれの立場からの話は参考となった」、「本人のできないことをみてしまいがちだが、ストレングスの大切さを意識することができた」、「エンパワメントの観点によりシートが作成されるべきということが印象深かった」、「本人情報シートの根本の意義が多くの支援者に伝わることが必要」等の感想が寄せられました。

(文責:セミナー事務局)

パネルディスカッションの様子