7月4日(水)、ソーシャルワーク・教育・社会開発合同世界会議の初日に、同会議場の一角(IFSW会議室)で、IFSWアジア太平洋地域総会が開催されました。参加国は、オーストラリア、ニュージーランド、香港、マカオ、韓国、インド、イラン、パレスチナ、日本の9か国で、出席者は26人でした。

IFSWアジア太平洋地域会議総会の様子

総会では報告事項として、会長であった木村真理子氏より地域の活動報告があり、会計担当の平田(日本ソーシャルワーカー連盟国際委員)が会計報告をし、先回のアジア太平洋地域会議(中国)でオークションの寄付が50万円近くあり、次のインド会議で途上国のソーシャルワーカーの参加支援ができることなどを報告しました。

日本からの発表(小原眞知子氏/日本医療社会福祉協会)

続いて、各国から3分ずつ最近の社会福祉情勢やソ―シャルワーカー協会に関するレポートがあり、日本からは日本医療社会福祉協会の小原眞知子氏が成年後見制度などの活用に関して報告されました。また、日本ソーシャルワーカー連盟が社会福祉振興・試験センターの助成を受けてアジア各国に支援した実績が報告され、今年度から始まった若手ソーシャルワーカーの交流事業の第一弾として9月21日から3日間石巻市で開催される「災害ソーシャルワーク研修」についてのアナウンスメントもありました。

先回の総会でIFSWアジア太平洋地域のロゴマークを募集するという事が決まりましたが、日本(大室恵美氏)からの応募作品が選ばれ、承認されました。

また、次の地域会議は、2019年9月17日からインドのベンガルルで開催ですが、2021年の会議は、IASSWと候補地選びの最初から協議していくという事に決まりました。IFSWアジア太平洋地域の新役員が承認され、空白となった副会長ポストの募集が始まるとのことでした。

IFSWアジア太平洋地域総会後の記念撮影

最後に、木村真理子会長のアジア太平洋地域における、優れたリーダーシップとネットワークづくりに感謝し、総会を終えました。

木村会長が就任する以前のアジア太平洋地域は、東南アジア数か国が中心でしたが、木村会長が中国、インド、イラン、香港、マカオ、ベトナム、ネパール、キルギス等を訪問する事で、他の国もIFSWの活動に熱心に参加するようになり、交流範囲は拡大しました。それも、日本ソーシャルワーカー連盟などのチームワークによる精神的・経済的支援があったからだと思います。

木村会長、4年間お疲れ様でした。

(文責:国際委員会)